イールドカーブコントロールなどという市場原理を無視した無謀な政策が永遠に続けられるわけはありません。日銀は先週末、あまりに急激な長期金利(10年物国債)の上昇に動揺して伝家の宝刀、指し値オペを発動7300億円弱10年物国債を買い付けました。
一応これで国債市場は落ち着きましたが、じわじわと金利上昇の圧力は高まっています。市場では日銀が強引に買い付けた10年物国債の値動きは落ち着いていますが、20年物、30年物国債はゆっくりを金利を上昇させています。この価格差が広がると自然に10年物国債に対しての売り圧力(金利上昇圧力)も高まってきます。伝家の宝刀を抜いて、いったんは金利上昇を食い止めた日銀ですが、今後泥沼に入っていきそうです。