トランプ氏　中国当局反発も抑制されたトーン

公開日：2016年12月12日

　１１月１６日、トランプ次期米大統領と安倍晋三首相は１７日、ニューヨークで会談する。トランプ氏にとって外国首脳との直接会談は初めて。写真はニューハンプシャー州で１０月撮影（２０１６年　ロイター/Carlo Allegri）
トランプ氏が大統領になれば、中国に対してオバマ政権とは違って相当強硬に対応するのは必至と思われます。就任前に台湾総統と話したり、更にここで＜中国が一つという従来の政策を維持していくかどうかは中国の対応次第＞とテレビでのインタビューに答えて発言しました。

トランプ氏の発言はかなり意識的なものと思われ、中国を刺激することを承知したうえでの発言です。大統領就任後は予定通り中国に対して強硬に対応することとなりそうです。ロシアとの関係を急激に改善させているのも、対中国をにらんだ対応と思われます。米中の対立のエスカレートという事態も来年は想定する必要があるでしょう。

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朝倉 慶（あさくらけい）

経済アナリスト

1954年、埼玉県生まれ。1977年、明治大学政治経済学部卒業後、証券会社に勤務するも３年で独立。顧客向けに発行するレポートが、この数年の経済予測をことごとく的中させる。船井幸雄氏が著書のなかで「経済予測の超プロ・K氏」として紹介し、一躍注目される。

2008年に初めて著書を出版し、以降、ベストセラーとなる本を次々と出版。amazonでも高評価を得る。

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