長期金利0.1%へ 日銀はどう動く?

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このブログでは、今回の長期金利上昇に対して日銀はかなり動揺、頭を痛めているはず、と解説してきました。指し値オペを行ったり、国債買い入れの増額も発表しましたが、全く効果もなく、ついに日銀の想定している金利の上限ライン、0.1%にまで上昇してきてしまいました。

 

市場はまだ日銀の言うことを信じて、日銀が金利低下を目指していずれ指し値オペを実行するだろうと思っているでしょうが、私は日銀は指し値オペを行うことはできないと思っています。仮にこの水準、長期金利0.1%のところで無制限の介入を行えば、その介入を市場が期待し続けることで、日銀は泥沼の買い入れに追い込まれる可能性が強いからです。

 

現在、日銀幹部は連日、金利上昇にいかに対応すべきか、連日検討を重ねていることでしょう。一番いいのはイールドカーブコントロールという前代未聞の愚策を引っ込めることですが、それは出来そうもありません。官僚らしからぬ思い切った方向転換を行わないと日本は日銀の失策で大変な事態に陥っていくでしょう

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