長期金利0.05%へ 上昇 リスクを取る動きで国債売り

 

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日銀は静観を決めていますが、金利はじわじわ上昇しつつあります。日本国債10年物、いわゆる日本の長期金利は0.05%と今年2月以来の10ヶ月ぶりの高水準を付けました。今年7月はマイナス0.3%でしたから驚くべき変化です。
デフレ状態が続いている日本ですが、円安と共に徐々に変化が起きようとしています。日銀はイールドカーブコントロールといって、金利を固定するとしていますが、いったいどの水準に固定するのでしょうか? 
日銀から聞こえてくる声は、円安になってために金融政策をする必要もなく物価上昇を実現できる、と歓迎の声が聞かれますが、内心は穏やかでないでしょう。すでに日銀保有の日本国債の評価損は大きく膨らみ、今後金利上昇が本格的になれば、ますます国債を購入しないと金利を固定化できません。固定化しようとすれば、景気回復時に金融を更なる緩和ということになります。金利が上昇し始めたことで、日銀の本当の苦悩が始まりそうです。

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