リスクとリターンを考えよう

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こんにちは。アセットマネジメントあさくらの永瀬です。

以前投稿した記事「運用商品を選ぶ前に大事な「お金の使い道」の決め方」では、ご自分のご資産を色分けし、身の丈に合った運用金額を把握することについて説明しました。今回は、どのような金融商品をどのように持つかについて考えてみましょう。

 

金融商品は、時価によって価値の変わる資産です。その資産によっても特性が異なりますが、選択する際に大事になってくるのはその資産の値動きの大きさです。投資の世界では、金融商品の値動きの大きさを「リスク」と呼んでいます。

一般的に「リスク」という言葉から発想されるイメージは「危険」です。
株式に対して良くないイメージを持っている方は、「株式=元本割れする」という意識から「株式=危険」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、運用においてはこの「リスク」は必ずしも「危険」ではなく、「値動きの幅」とみなしております。

具体的にイメージしていただくため、東証一部の歴史のある大企業とベンチャー企業の株式の値動きを比較してみましょう。
東証一部に上場している企業は比較的歴史・ブランド力があり、比較的財務基盤が安定しているケースが多いため保有するにあたり安心感はありますが、ビジネス自体が成熟している場合は今後の株価の値上がりは期待しづらいかもしれません。反対に、ベンチャー企業は歴史が浅く、まだ規模が小さいため今後大きく成長し、うまく行くと今の2倍、3倍の株価になる可能性も期待できます。ただし、仮に事業が失敗した際は株価が下落するだけでなく最悪の場合企業が倒産してしまう可能性もあります。
このように「リスク」と「リターン」は裏表一体の関係となるため、ご自身の経験や投資方針に合わせて、バランスよく持っていく必要があります。

代表的な資産として、以下の3資産を取り上げさせていただきます。
①株式 ②債券 ③不動産(REIT)

これらの資産を値動きの幅で比較してみると、
株式>不動産(REIT)>債券

となります。

また、値動きの傾向として
[1]株式が値上がりした後、不動産(REIT)が値上がりする
[2]株式と債券は逆の動きをする

という傾向があります。
但しグローバリゼーションの進んだ現代経済では、一概にこれらの傾向だけでは判断が難しくなってきているので、あくまで傾向としてご理解ください。

さてこれらの商品をバランスよく持つためにはどうしたらいいでしょうか。
その方法の1つとして、「コア・サテライト戦略」と呼ばれる方法をご紹介致します。

「コア・サテライト戦略」とは、ご資産を「コア」(=穏やかな値動きで着実に資金を成長させていく)と「サテライト」(=その時の時流に合わせて値上がりを期待する)に分けて持つ分散投資方法のうちの1つです。(なぜ資産運用において分散投資が大事であるかは、以前長谷川の書いた記事をお読みいただければと思います。)目安として「コア」は年利5%程度を狙えるもの、「サテライト」はそれ以上のリターンを求められるものと考えてみてください。
この「コア・サテライト戦略」に則り、運用に充てられるご資金を「コア」「サテライト」に分けてみます。基本的な比率としては7:3程度で考え、ご自身の性格や経験などに合わせてより安定させるか、それともリターンを求めるかでこの比率を変更していくといいでしょう。

具体的にどのような商品が良いか…それについては私達、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の出番です。お客様とご相談しながら、その方に最適な商品をご案内して参りますので、お気軽にご相談くださいね。

 

※本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する金融商品仲介業者としての意見や予測を表わすものではありません。
また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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