トヨタのメキシコ投資は白紙へ？？

公開日：2017年1月6日

１月５日、トランプ氏はトヨタ自動車に対し、米市場向けの自動車をメキシコで製造するなら、多額の税金をかけると警告した。写真は昨年１２月、フロリダ州パームビーチで撮影（２０１７年　ロイター/Jonathan Ernst）
ついにトランプ氏の矛先は、日本企業にも向いてきました。トランプ氏はツイッターで＜トヨタは米国向けのカローラを生産するため、メキシコに工場を作ると言っている。あり得ない。米国に工場を作らないなら、巨額の関税を払え！＞と非難しました。
昨日トヨタの豊田社長は、＜ひとたびやった以上、雇用と地域社会への責任がある＞とメキシコ工場新設を見直さない考えを述べたばかりです。トランプ氏のこのツイッター発言によって、おそらくトヨタはメキシコ工場新設を断念すると思います。

大統領に名指しでかように非難されてもメキシコ工場を強行すれば、私企業としてリスクがありすぎるでしょう。いずれ時間の問題でトヨタは＜メキシコ工場新設を断念しました＞と発表するしかないでしょう。　トランプ氏の剛腕は就任前から威力を発揮しつつあります。

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朝倉 慶（あさくらけい）

経済アナリスト

1954年、埼玉県生まれ。1977年、明治大学政治経済学部卒業後、証券会社に勤務するも３年で独立。顧客向けに発行するレポートが、この数年の経済予測をことごとく的中させる。船井幸雄氏が著書のなかで「経済予測の超プロ・K氏」として紹介し、一躍注目される。

2008年に初めて著書を出版し、以降、ベストセラーとなる本を次々と出版。amazonでも高評価を得る。

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