投資信託 メリット・デメリット

335886c3d4b9ca6af8c4c6e94d946c91_s
 

投資信託は、投資のプロが様々な企業や資産に分散して運用を行います。個人では多くの時間と知識が必要となる金融取引ですが、投資信託は、運用のプロであるファンドマネージャーが各ファンドの運用方針に従って投資判断から取引までを投資家に代わって行ってくれます。

また、パッシブファンド(基準とする指数の連動性を持たせるファンド)、アクティブファンド(運用のプロに運用をお任せする)によっても違います。一般的にはプロにお任せするアクティブファンドの方が手数料や年間のコストである信託財産留保額なども高く、高コストになる傾向が指摘され、一方パッシブファンドは指数に連動させれば良いだけなのでさほどコストがかかりません。
過去の運用を検証するとパッシブ運用はコストが低い分、アクティブファンドを上回るという検証結果も多く出ています。そのため投資アドバイザーの一部(特に非販売側 評論家)にはアクティブファンドは販売側の手数料稼ぎ商品としてやめるようにアドバイスするアドバイザーも結構います。しかし、しっかりした銘柄選びをしているファンドマネージャーを中心に選別投資を徹底しているファンドだってあります。

 

一部の人気ファンドの中にはパッシブファンドでは組み入れることのできない高成長企業を多く組み入れパッシブファンドを大きく上回るアクティブファンドも多く存在します。従来の販売チャンネルの都合はわかりませんが、独立したFP(IFA)の一部にはそうしたアクティブファンドからしっかりした運用哲学、運用結果を伴った投資信託を勧めてくれるかも知れません。選び方は証券会社HPの投資信託の欄を開けば人気ランキング、運用対象別、運用実績などをいろいろ比較し選ぶことができます。 そんな投資信託ですが、どんなメリットがあるのか紹介してみます。

 

(1)分散投資
1つの銘柄だけに投資していた場合、倒産や悪材料による株価の値下がりなどで、そこでの影響をそのまま受けてしまうと大きな損失になる可能性があります。投資信託は複数の銘柄に資金を分けて投資をするため、値下がりなどの様々なリスクを、分散、軽減することができます。また組み入れ対象は個別株だけでなく国内外の株価指数、不動産、債券など、組み込む資産は多種多様です。

(2)積立しながら投資金額を増やせる
しかし、実際に投資をはじめようと思って投資をしたい投信を決めてはみたものの、どのタイミングで買ったらいいかなどのタイミングは判断が難しい・・。「悩んで買ったけど高値だった!どうしよう」なんてことも・・・

またまとめて買う余裕はなく将来のためにコツコツ積み立てたい!そんな方におすすめなのが「投信積立」です!  毎月一定の“金額”で投資信託を買付するサービスで、投信積立なら、買付するタイミングを迷うこともなく、さらに 「ドル・コスト平均法」という投資手法を使って積み立てることができます。毎月一定金額で買付するため値上がりしている時は少ない口数を買付し、値下がりしている時には多い口数を買付します。株式市場は値上がり値下がりを繰り返しながらも上昇していますので安いときに多く積み立てを可能にすることで結果的に買付単価を平準化することができるのです。 証券会社によっては500円からとか始められる会社もあります。

次に、投資信託のデメリットはどうでしょうか。

 

(1)コストがかかる。
投資信託は、運用のプロに任せて投資をお願いします。運用する人等に対して費用(「販売買付手数料」、「信託報酬」、「信託財産留保額」注)がかかります。

*注
販売買付手数料:投資信託を購入する際に必要な手数料
信託報酬:投資信託の運用にかかる費用
信託財産留保額:投資信託を信託期間の途中で換金する際の証券売却にかかるコスト
(2)元本保証がない。
当たり前ですが投資信託は、運用実績が上がらず購入時よりも値下がりした場合、購入額よりも売却額が下回る可能性があります。

 

せっかく専門家に運用を委ねるわけですから、コストの部分ばかりにこだわらず過去、パッシブファンドを大きく上回る実績を示すファンドを探して買い付けをしても夢があっていいのではないでしょうか。

 

※本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する金融商品仲介業者としての意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

 

この記事を気に入ったらシェアしてね

現在おすすめのセミナー

経済アナリスト朝倉慶のライブセミナー
朝倉慶のモーニングニュース