金融商品の選択で重要な3つのポイント

金融商品をどうしたらうまく選択できるのでしょうか。まず重要なポイントは「リスク」をどう管理するかです。

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1.「卵を一つの籠に盛るな」といった格言があるように、複数の商品に分散して投資する(投資先の分散)。
2.同じ金融商品でも投資する時期をずらす(時間分散)
3.使途が決まっているお金は安全性を重視、少し先を見据えて貯めようという場合は収益性も考える。

 

例えば、子どもの進学資金や使い道が決まっている資金は、普通預金、定額貯金、または学資保険などで積立てる。 老後資金の上乗せ用など余裕資金であれば、株式、投資信託、個人年金、401Kなどいくつかの商品に分けて投資し、時期もずらして投資するという方法もあります。

 

 

また税金面も商品によっては優遇されているものもあります。
例えば個人年金。年間の控除枠が所得税4万円 住民税28000円あります。
商品自体は大した利回りではありませんが、例えば年収300万円の方なら(所得税10% 住民税10%)となります。

 

 

その場合・・・・
毎月1万円年間12万円保険料を納めた場合、控除できる金額は所得税4万円×10%で毎年4000円還付されることになります。また住民税は28000円×10%で2800円還付されますので10年間続けた場合元本は100万円に対し、還付金だけで40000円+28000円=68000円ももらえることになるわけです。
また401Kも大きな非課税枠があります。同じく月に1万円 年間12万円支払いをした場合、全額が対象になりますので所得税で年間12万円×10%=12000円,住民税も12万円×10%=12000円の還付金ということになりますね。これも10年で考えれば24万円ももらえるわけです。

 

元利金を発行体が保証している債券でもその約束をしている発行体が倒産したり、破綻した場合は払われないこともあります。発行体の発行する債券の元本や利払い能力の安全度を調べている、格付会社という会社があります(格付けは元々発行された債券の安全度を順位付けしていましたが、現在は国や金融機関の健全性を判断する目安として参考にされる場合もあります)。例えばS&PでいえばAAAが最高ランク、BBBが投資適格のギリギリのラインとなります。AAAは安全性が高い分、金利が低く、安全性が低くなると金利は高くなります。

 
BB以下の低格付け債はジャンク債と呼ばれることもあります。格付け会社は格付けによって投資適格なのか適格でないかをランキングで表示しています。もちろん格付けが低くても、償還まで倒産しなければ高金利が手に入ります。 こうした低格付け債に分散して投資することで、高金利を狙うファンドもあります。 いずれにしても短期で、安全で、大きく増えるなんていう都合の良い金融商品は世の中に存在しません。
好みはあるでしょうが、積極的にリスクをとって運用する場合でも大きく減らしても困らない資金の範囲内で運用することをおすすめします。

 

 

※本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する金融商品仲介業者としての意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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