金融商品とは

私たちが生活するために必要な「お金」。お金は通常働いて対価として収入を得、家賃や飲食などで支出して入りと出があるわけで、このお金の管理をきちんとやらないと大変なことになるわけです。
収入のほうが支出より多かった。つまり余った場合にどうするでしょうか。

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くの方は金融機関にお金を預けますよね。 金融機関は信用ならぬ!と言う方の中にはタンス預金と言う方法もあります。自宅で保管するということですね。最近はマイナス金利導入ということもあり金庫が飛ぶように売れているそうです。ただし、お金に自分の名前をつけることはできません。特定できませんので金庫ごと盗まれたら終わりです。

 

金融機関は銀行であれば皆さんからお預かりしたお金を企業に貸し出したりしてお金は回っていくのです。また社債を買えば企業へ資金が回り、国債を買えば国の運営にお金が回るわけですね。
主な金融機関とは銀行、証券会社、郵便局、保険会社などですね。
それらの金融機関で扱う金融商品は一体どういった種類があるのでしょうか。

 

まず次の金融商品の3つの性格を理解しましょう。

1.「流動性」  資金が必要になった時、すぐ引き出せるのか、換金できるのか、ということ

2.「貯蓄性」  安定的に増やせるかということ

3. 「収益性」  より高いリターン(収益)が期待できるのか、ということ

代表的な商品で表すと・・

流動性:普通預金(銀行)、通常貯金(郵便局)、MMF、MRF(証券会社)等
貯蓄性:定期預金(銀行)、定額貯金(郵便局)終身保険、学資保険、個人年金(保険会社)
収益性:投資信託(証券会社、銀行、郵便局)、債券(証券会社、銀行、郵便局)、株式等(証券会社)などがあります

 

こういった商品に積み立てしたり、まとめて預けたりしてお金の管理をしています。また「備える」という考え方もあります。これは、将来、予測できない出来事によって、支出が増えたり、収入が減ったりするかもしれない時のために保険という商品を購入することで備えることです。例えば、突然の交通事故や盗難、事故や病気での入院、死亡などですね。

 

時代によって運用に対する価値観は変わります。バブル崩壊までの日本はインフレでした。毎年のように電車の運賃など生活に身近なものの料金は上がりました。 このような状況で現金を持っていれば実質的な価値は目減りしたわけです。こうしたインフレ時代では「リスクをとってリターンを取る」運用が成果を上げたわけです。
具体的な金融商品とすれば株、投資信託などですね。最近は不動産投資信託(REIT)や日経平均や商品価格の指数に連動させ売買するETFなども人気です。 一方バブル崩壊した1990年代以降約20年は物価がむしろ下落する「デフレ」の時代でした。デフレの場合は物の価値が下がりますから、現金で持っていたほうが得になるわけですね。具体的な金融商品は貯金や債券(社債・国債等)などです。

 

今見てきたように金融商品は様々な金融機関から出ていますが、「要はリスクをとってリターンを狙う」商品として増やすことをトライするか、「リスクをとらず安全に行く」商品として預金などで減らさないことに徹するかは一人ひとりの好みで変わりますが、今の国が行っている政策は、物価年2%上昇を目指すインフレ政策です。現在はインフレにはなっていませんが、黒田さんは2%目標達成のためには何でもやるって言っていますのでインフレに備えることも必要になるかもしれません。近い将来「リスクをとらないこと」が「リスクをとってしまう」可能性もありますね。

 
※本サイトで紹介する意見や予測は、筆者個人のものであり、所属する金融商品仲介業者 としての意見や予測を表わすものではありません。また、紹介する個別銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。 投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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